2025年8月14日、
本ページでは、淡交会シアトル協会会員から寄せられた大宗匠様との思い出や追悼のメッセージを掲載しております。
このページにお寄せいただいた皆様からのメッセージは、来月執り行われる鵬雲斎汎叟宗室様のお別れ会の際に、田中佳子先生より裏千家国際部へお届けいたします。
On August 14th 2025, Dr. Genshitsu Sen, Grand Master of the Urasenke, passed at the age of 102. We offer our heartfelt condolences.
Tribute messages from Tankokai Seattle association members are posted on this page.
Tribute messages on this page will be printed and personally delivered by Tanaka Keiko Sensei to be presented at the Genshitsu Sen Farewell Assembly.
Photos from May 2008 @ Fairmont Olympic Hotel Seattle
2008年5月、シアトル市フェアモントホテルにて。11代大樋長左衛門様ご夫妻も写っておられます。
竹村なお美先生よりお写真を共有いただきました。
Above photos were shared with us by Takemura Naomi sensei.
一般社団法人 茶道裏千家淡交会総本部 国際部様
拝啓
このたび、千玄室大宗匠様のご逝去の報に接し、淡交会シアトル協会一同、深い悲しみの中に謹んで哀悼の意を表します。
大宗匠様が一生をかけて茶の湯の精神を世界に広められたご功績は、私たち海外の茶道実践者にとっても計り知れないものであり、そのお導きと温かいご指導の数々は今なお私たちの心に生きております。
国や文化の違いを超えて人々を結びつける茶の湯の力を教えてくださった大宗匠様のご遺徳を偲び、これからもそのお志を大切に継承してまいります。
謹んでご冥福をお祈り申し上げるとともに、ご遺族ならびにご宗家の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。
敬具
令和七年八月
清水楡華、茶道裏千家淡交会シアトル協会会長
茶道裏千家淡交会シアトル協会一同
拝啓
大宗匠様のご逝去の報に接し、驚きと共に深い悲しみを覚えております。
私は茶名も持たない一会員で、かつて慰霊の献茶式で遠くから大宗匠様の献茶のお点前を拝見したのみでございます。
先の百寿のお祝いに際し、会員各自で記念をとの当協会のご意向に沿って、私もオンラインで振り込み致しましたが、操作を誤り、事務局の方に大変お手数をおかけ致しました。事務の方がその経緯を大宗匠様にご報告をなされた所、大宗匠様からのご指示でという事で拙宅にもお礼のお手紙だけならず、記念のお品と末富の詰め合わせ迄頂戴致しました。ご多忙を極めていらっしゃる大宗匠様が日頃から事務の方の現場の出来事に耳をお傾けになり、ささやかな私の気持ちに対し、これ程までに温かなお心を賜り、大宗匠様のご人徳に深く感銘を受けました。この体験を通じて感じた大宗匠様のお人柄を、この機会にぜひ支部の皆様にもお伝えしたく、ここにご紹介させて頂きました。
冨田孝子 シアトル淡交会会員
このたび、千玄室大宗匠様のご逝去の悲報に接し、謹んで哀悼の意を表します。
2008 年に大宗匠がシアトルに来られました時に幸いにもワシントン大学での講演や総領事館でのレセプションに参加させて頂きまして、直接大宗匠にお会いできたのは私の一生の宝物でございます。
大宗匠が特攻隊の戦友のためにお茶を点てられた悲しいお話や、大宗匠の提唱された理念「一碗からピースフルネスを」は世界中に広められて、そのご功績は私たち海外で茶道を促進するものにとっては深く心にいつまでも、残り続け、活動の源になっていることは明らかで、大宗匠様のご人徳とお教えに対して、感謝に堪えません。
1999年にワシントン州エベレット市にあります、エベレットコミュニティカレッジに沢山の個人、会社、団体のご寄付や補助金により、広いお茶室と日本庭園を造りましたので、茶道を広めるために、教職員、学生のためだけでなく、地域の一般住民のためのお茶会やクラスを続けております。その一環として日本から淡交会の茶道スペシャリストに毎学期、一人づつ来ていただき学生たちや一般住民のためのお茶会プロジェクトにご協力を頂きましたことは大変ありがたく、裏千家国際部の有田様をはじめ本部の皆様に改めてお礼を申し上げます。それと同時に最近のThe Japan Foundation NYからの補助金によるお茶会やその他のお茶会などで淡交会の皆様には大変お世話になっておりますので、この機会に改めてお礼を申し上げます。
大宗匠様のご遺志をみんなで協力して世界の平和推進のために頑張る所存でございます。
謹んでご冥福をお祈り申し上げるとともに、心よりお悔やみ申し上げます。
エベレット・コミュニティ・カレッジ
日本文化リソースセンター・ディレクター
西山真由美スミス
下手な日本語で申し訳ございません。
このたび、大宗匠千玄室様のご逝去の報に接し、深い悲しみの中に謹んで哀悼の意を表します。
2008年5月シアトルにいらした時にお会いしました。大宗匠から溢れ出る喜びに感銘致しました。
毎日「一碗からピースフルネス」を思います。簡単そうで難しく、とても大切な考えだと思います。この困難な時期に、大宗匠が世界中の人々に与えた影響を知ることが、いくらかの慰めとなることを願っています。
ジェニファー・アルトマン
千玄室大宗匠様のご逝去の悲報に接し、
大宗匠にお目にかかりお話をさせていただいたのは、
「一椀からピースフルネス」
特攻隊という凄まじい体験をなさった大宗匠の言葉なので、
これからも大宗匠の理念を胸に茶道を続け、
トリップ まゆみ
鵬雲斎大宗匠様のご逝去の報を受け、
ご冥福をお祈りするとともに、大宗匠の軌跡を常に心にとめ、
シアトル協会
田中佳子
このたび千宗室大宗匠のご逝去に際し、
「文の力で平和の灯をともす」というお言葉のもと、
丸いお茶碗の中のグリーンは地球であり、その緑があるからこそ、
茶道に出会えたこと、そして大宗匠とその教えに出会えたことに、
シアトル淡交会会員
田中典子
千宗室様のご逝去に際し、
アメリカ・シアトルにて茶の湯を学ぶ者として、
102年というご長寿の中で、茶道の普及と発展に尽力され、
宗室様のご功績は、これからも私たちの心の中に生き続け、
安らかなるご永眠をお祈り申し上げます。
合掌
シアトル淡交会会員
都築玲子
鵬雲斎千玄室大宗匠様のご逝去の悲報に接し、深い悲しみを抱きました。心より哀悼の意を表します。
ハワイ州ヒロ協会での30周年記念のお茶会が行われたとき、リリオカラニパークにあるお茶室と外での立礼のお点前がありました。外では男性グループがされました。そのとき、大宗匠様と富美子奥様が見えて、すごくお喜びくださったことを覚えています。夫が亭主をさせてもらったのですが、その後、大宗匠様から名刺をいただいたそうです。そしたら、気軽に京都に来たら寄りなさいと言われたと、感激していました。
毎年ハワイにはお茶のセミナーがあって、日本から参加しています。大宗匠が毎年お見えになりました。そのツアーと一緒にヒロ協会にも来られることがありました。
ヒロ大神宮でのお献茶、カメハメハ大王の銅像の前でのお献茶に参加させていただきました。「一碗からピースフルネス」の大宗匠様のお言葉は世界に届いています。私達外国にいるものも茶道からの教え、精神、いろんなことを学んでおります。これも大宗匠様が、戦後ハワイに入国し、アメリカ本土、世界中に一碗からピースフルネスを発してくださったおかげでございます。
私は、茶道に巡り会えたことを深く感謝しております。
謹んでご冥福をお祈りすると共に、少しでも大宗匠様の思いに近づけるように、精進して参りたいと思います。
ありがとうございました。
シアトル協会
グリーン 薫
2025年8月14日の悲報に接し、以来、悲しみの中ただただ私の個人的な思い出を偲ばせて頂きながら早二ヶ月が過ぎました。 私は来年在米60年になります。渡米2年前の1964年9月7日、裏千家14代淡々斎宗匠様がご急逝なさり、同年10月に、鵬雲斎宗興若宗匠様が15代千宗室御家元を御襲名されました。 1965年淡々斎宗匠様ご一周忌追悼の懸釜が大徳寺で行われ、私の先生所属の○○会のお席に入らせて頂き、お正客には鵬雲斎御家元様がお座りになっていらっしゃいました。 若輩未熟な私は、緊張で末席で小さくなっていました。 これが渡米前、日本で参加したお茶会の最後でした。
鵬雲斎大宗匠様は、(戦後80年)海外の茶道普及にご尽力を下さり、海外にいるからこそのご恩恵を数限りなく受けさせて頂きました。 海外協会の創立記念行事や、代表者会議で、大宗匠様を拝顔し、ご講話を拝聴させて頂きました思い出が限りなく浮かんてきます。サンフランシスコで、バークレーで、ハワイで、メキシコで、ロスアンジェルスで、ワシントンDCで、ニューヨークでと、、、。
又、一時帰国致した折、京都駅のエスカレーターで、たったお一人で、降りて来られていた大宗匠様、反対に私は登りのエスカレーターで、一瞬でしたが言葉を交わさせて頂き、又空港でも行き先は異なっていましたが、偶然お会し、短いお話を交わさせて頂くと言うハプニングの場面もございました。
しかし最大の思い出は、2008年5月、シアトル市フェアモントホテルにて鵬雲斎大宗匠様が御主催下さいましたお昼餐会とお茶会でした。 大宗匠様は、UW茶道コース開設30周年記念行事にお出ましになり、その行事に、淡交会シアトル協会は協賛のお茶会をさせて頂きました。 最高の栄誉であり、失敗が許せない緊張そのものでした。その為3人、又4人の業躰先生の真剣な御指導も頂きました。 小協会の少ない会員でしたが、一致協力で、この上なく素晴らしい体験をさせて頂きました。 多分このような機会は二度となく、シアトル協会の歴史に残る出来事となりました。
昭和、平成、令和の時代に身をおかせて頂き、今尚おく身と致しましては、思い出深い良き時代の終わりを感じます。
大宗匠様への心からの感謝とご冥福を念じつつ思い出の一端とさせていただきます。
合掌
シアトル協会
竹村朴美(宗美)
